スリ センパガ ヴィナヤガー寺院 嫉妬深い?ガネーシャのヒンデゥー寺院

カトンの328 Katong Laksaの道の奥にスリ センパガ ヴィナヤガー寺院というヒンドゥー寺院があります。こちらの寺院はガネーシャ神が奉られています。

こちらの寺院には入るときは入って右手の靴箱で靴下まで脱がないといけないのでご注意ください。

ガネーシャ神とは?

ガネーシャ神とは片方の牙の折れた象の頭を持った神様で、シヴァ神の妻のパールヴァティーがシヴァ神の留守中に自分の垢で作った人形に魂を吹き込み、自分の息子としたのですが、シヴァ神が帰宅すると不運にも妻は不在で、自分の知らない人(しかも垢の人形という)が家に居て、息子側も父親を知らないため、家に入れる入れないで押し問答となり、すっかり起こってしまったシヴァ神が殺してしまおうとするのですが、なかなかその息子も強くてビシュヌ神の助けを借りてやっと頭を落としたそうです。

その後パールヴァティーが帰宅すると、せっかく作った息子の頭が落とされてしまっていて嘆き悲しみ、シヴァ神もここで初めて自分の息子だったことがわかったのでどうにかしようと部下に「何でも良いから頭を持ってこい」と命令したところ、ゾウの頭を持ってきたのでとりあえずそれをつなげたというなんとも不思議なストーリーを持つ神様です。

片方の牙が折れているのも理由があって、蛇に驚いた部下のネズミに驚いて折られてしまい、それを見てた月が笑ったので、月にその牙を投げてしまったとか。

ちなみに、シンガポールのタクシーでもガネーシャ神を車のダッシュボードにおいていたりと、ガネーシャ神を進行しているヒンデゥー教の人は多く、一般的にはガネーシャ神は「学問と現世における富をもたらす神様」で商売の神様だからという事もあるそうですが、実はガネーシャ神はかなり嫉妬深く、かんしゃく持ちなので、その嫉妬から逃れる為に信仰しているという話しもあるそうです(笑)

ガネーシャ神は日本にも渡っており、聖天さんという2体のゾウが抱き合っている姿なのだそうですが、日本ではあまり人気が出なかったそうです。(同じヒンデゥー教由来の弁天さんは誰もが知っているほど人気ですが・・・。)

スリ センパガ ヴィナヤガー寺院の歴史

こちらの壁画がスリ センパガ ヴィナヤガー寺院の歴史を表していますが、元々はここにあったチェンパカと言う木の下からガネーシャ神の像が見つかったことから信仰が始まり、寺院としては1980年に建築され、その後第二次世界大戦で爆撃を受け、1948年に再建、最近では2003年に立て替えが行われたそうです。また、東洋建築と西洋建築の融合がテーマになっているそうで、他のヒンドゥー寺院は色鮮やかな色彩が特徴的ですが、こちらの寺院の塔門はクリーム色を主体とした色彩が押さえられた色合いで、彫刻装飾もシンプルで現代風なのが特徴的です。

スリ センパガ ヴィナヤガー寺院の見所

前述の通りヒンドゥー寺院とは違った現代風のシンプルな寺院で、チャイナタウンの豪華なヒンドゥー寺院のスリ ヴィーラマカリアマン寺院と比べると色合いも、装飾も全然違うのが見てわかると思います。

また、寺院の由来通りガネーシャが奉られており、像は小さいのですが、以下の画像の真ん中の像がガネーシャです。部下のネズミに折られたという牙も確認できます。

 

そんな牙を折ってしまったネズミですが、ガネーシャの部下としてよく一緒に描かれ、ガネーシャの乗り物としてガネーシャが上に乗った像もよくあるそうです。(小さなネズミに象が乗るというのもすごいですが・・。)

以下の画像の左下のガネーシャの彫刻のはガネーシャに寄り添うネズミが描かれています。

また、ネズミの象も設置されており、何らかの儀式で使いそうな感じですね。

こちらの寺院の玄関の門(ゴプラーム)はチョーラ形式といい、南インドの方の建築形式だそうです。
また、門の両脇の番人は半神半人のドワラパァカスとも言うそうです。

また、ガネーシャ以外にも寺院の名前にも入っているヴィナヤガー神も奉られており、32の姿のヴィナヤガー神の姿はインドでも見られないこの寺院独自の物だそうです。

天井にはヴィナヤガー神の成り立ちがストーリーで描かれています。

また、平日には入り口の所でガネーシャ神のオブジェ(タクシーなどによく置いてあるやつです)も売っていて、ガネーシャ神は学問、商売の神様なので受験勉強や商売繁盛のお土産としても良いかもしれません。

日本ではあまりなじみの内ヒンデゥー教ですが、カトン観光のついでにのぞいてみるのも面白いと思います。

 

関係画像スライドショー

記事内で利用した以外の写真もFlickerにアップロードしているのでよかったら見てみてください。
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スリ センパガ ヴィナヤガー寺院

種類 ヒンデゥー教寺院
料金 無料
レーティング
場所 19 Ceylon Rd Singapore 429613
電話番号 6345 8176
営業時間 午前7時〜午後12時、午後6時〜午後9時
公式サイト