こちらで紹介したプラナカン博物館を出ると、すっかり気持ちはプラナカンにどっぷりだと思います(笑)
また、長い時間展示物を見ていておなかも減っていると思いますが、そんなときはプラナカン博物館の並びにあるこちらのプラナカン料理のお店に行くのはどうでしょうか?
門構えからプラナカンの雰囲気が強く出ているお店ですが、内装もプラナカンっぽさがすごく出ていて、さながらこのお店自体もプラナカン博物館の展示ルームのようです。
玄関を入ると先祖を奉った祭壇も設置されており、プラナカンの住居はこんな感じだったのかもしれません。
メニュー
S$42のコース料理があったので、それを試してみました。メニューの内容は日替わりですがメニューの一例として参考にしてください。
スープ(Bakwan Kepiting)
Bakwan Kepitingは鶏肉と蟹肉で作った肉団子のスープで、スープはすっきりとした塩味で、ショウガも入っていて体が中から温まるスープです。
肉団子も、鶏肉と蟹肉で作られた肉団子は初めてですが、淡泊な鶏肉に蟹の甘みが加わって肉団子には弾力もあり食感も楽しめます。
セットのスープでしたが、アラカルテで注文しても良いくらい当たりのスープでした。
プレート
次はおかずが3種のったプレートが来ました。右上がChap chye(キャベツとキノコ、春雨の炒め物)、左上がAyam pongteh(鶏肉の味噌煮込み)、左下がNgoh hiang(えびのミンチと鶏ひき肉を五香粉で味付けし揚げたもの)です。
Chap chyeはシンプルな料理ですが、キャベツの甘みキノコから出たダシが春雨によくしみこんでいて、オイスターソースやニンニクと言ったはっきりとした味付けの多い中華料理と違い、日本の炒め物のような素材の味を生かしたホッとする味付けの料理です。
Ayam pongtehはプラナカンの味噌で鶏肉を煮た料理ですが、汁は醤油のような味になっていて、少し強めの塩気でご飯が進みます。肉じゃがに似た感じですが、鶏肉は少しパサパサしているかもしれません。
Ngoh hiangはカリッと揚がった外側と、ジューシーな鶏の挽肉とエビのミンチの甘さ、五香粉の香りが絶妙で、ご飯のおかずだけではなくビールにもとても合う料理でした。
人数が少ないとなかなかいろいろな種類の料理が食べれないですが、このコースメニューだと少しずつプラナカン料理を試すことができるので自分好みの料理が探せるのが良いですね。
(Ngoh hiangは元々好きでしたが、今回のChap chyeも好きな料理として覚えられたのでよかったです)
デザート(Pulot hitam)
Pulot hitamは黒いお米を甘く炊いてココナツミルクをかけたものです、かなり甘いですが日本のぜんざいにも似た味でした。
その他(突き出し、お茶)
エビせんべいが突き出しで出てきます(数ドルチャージされますが断ることもできます)
合わせてお茶としてAyer Mata Kuching(S$4)も付けるか聞かれます、Ayer Mata Kuchingは干したロンガンを煮出したお茶で、甘みが強い少しクセがあるお茶ですが、
ちなみにこのお茶はプラナカン博物館 ガイドツアー プラナカンの結婚式(下)でご紹介した婚礼行列の最後の花婿側の家族の年長者にする献茶の儀式で使われる物だそうです。
True Blueはメニューも凝っていて冊子のようになっていますし
AYAM BUAH KELUAKというプラナカン料理で使われるブアクルアの説明があったりと眺めているだけでも楽しいので、是非じっくり眺めてみてください。
余談ですがAYAM BUAH KELUAKはブラックナッツとも呼ばれる本来有毒なブアクルアを、一ヶ月以上かけて毒を抜いて食べれるようにしたもので、プラナカン料理の代表的な料理の一つなので、アラカルテで頼むときなどは是非試してみてください。
料理 | プラナカン料理 |
料金 | S$30〜S$40位 |
レーティング | ★★(近くに寄ったら行っても良いかも?) |
Makansutra2013掲載店 | 箸×6本 |
場所 | 49 Armenian St, Singapore 179937 |
電話番号 | +65 6440 0449 |
営業時間 | 11:30〜14:30、18:00〜21:30 |
公式サイト |