シンガポールの中華と言えばローカルは辛い物好きなので、四川の辛い料理や油っぽくて味の濃い料理が多いですが、ここPutienは中国福建省の閩中地方の莆田市の料理のレストランで、莆田市の料理はシンプルで素材の味を生かした調理法が多く、海に面している地域だったのでシーフードを多く使った料理が多いのも特徴です。
莆田市は以前は興化と呼ばれる地域だったため、料理名に興化と付いている物が多いです。
また、中国からシンガポールに移ってきた中華系プラナカンはこの地域の出身も多く、シンガポールの中華系の方々の間では故郷の味になるのかもしれません。
※シンガポールバクテーを生み出した潮州市出身(莆田市よりも少し南)の中華系プラナカンも多く、こちらの方がシンガポールでは多いかもしれません。
ここのスタッフも莆田市出身の方が多く、材料もわざわざ莆田市から空輸しているというこだわりようで、多くのローカル客が訪れるのもよくわかります。
目次
メニュー
突き出し
突き出しに出てきたのは菜脯とも呼ばれる日本のたくわんと同じ製法の一品です。
烏龍茶(鉄観音) S$5.9
福建と言えば烏龍茶の生産量世界一でも有名ですが、ここの烏龍茶は福建省の鉄観音の中でも特級という上質のお茶を使っているそうです。
鉄観音の中でも発酵が浅いのか淹れたお茶はグリーンで、緑茶のような茶葉の香りを楽しめる中国茶でした。
揚げヤムイモ(Stir Fried Yam) S$12.9
ヤムイモを揚げただけのシンプルな料理ですが、揚げ加減と衣のサクサク具合が絶妙で甘みもあり、芋の種類は違いますが大学芋のようなニュアンスの料理です。
Braised Bitter Gourd S$9.9
ニガウリを厚めに切って蜂蜜ベースのソースと絡めた一品です。ニガウリは柔らかく煮られていて、甘みと苦みのバランスがちょうど良いです。
Braised Bean Curd With Chinase Cabbage S$17.9
福建料理の肉熗に近い、白菜と油揚げを土鍋で煮込んだスープです。スープはアサリや干しホタテ、小さいエビなどのダシが出ていて、デンプンで軽くとろみがついていてほどよい塩味で柔らかく煮込まれた白菜が良い味になっています。
油揚げは自家製で、毎日お店で作っているそうです。
Fried Heng Hwa Bee Hoon S$8.9
興化ビーフンとも呼ばれるこのビーフン炒めはこのお店の看板メニューです。
ビーフンは莆田市で手作りで天日干しで作られているもので、そうめんよりも細いくらいの麺が海鮮のダシを吸っていて繊細でうまみを感じるビーフン炒めになっています。おすすめです。
Putien(莆田)の料理はシンプルで見た目が食欲をそそるような料理は多くは無いですが、味付けが日本食に通じるとこも多く、バランスの良い素材の味を生かした味付けで、値段もお手頃なので外食したいけどあまり味の強い物が食べたくないときにはちょうど良いです。
目立つ料理が無く、なかなか選ばれないようなレストランだとは思いますが、是非一度入ってみてください。
料理 | 中華(福建興化料理) |
料金 | S$40〜 |
レーティング | ★★ |
場所 | 1 Hourbour Front Walk, #02-131/132 Vivocity(Vivocity内2階) |
電話番号 | 6376 9358 |
営業時間 | 11:30 – 15:00(金〜日、祝は16:30まで)、 17:30 ー 22:00 |
公式サイト |