シンガポールは中国社会なので中国暦を使っており、日本と同じように干支の概念があります。2015年はシンガポールでは”Year of the goat”と呼びますが、辞書を引くとGoatは山羊と出てきます。
日本人の感覚からすると山羊は違和感がありますが、調べてみると干支は国によって以下の様に結構違いが有るようです。
特にベトナムの十二支は卯に猫が入っていたりと、日本ではネズミのせいで十二支に入れなかった話が有名ですが、ベトナムでは入れているみたいでよかったですね(笑)
また、表では中国は羊となっていますが、中国語の羊(yang)はヒツジもヤギも含めた広い言葉で、ヤギ(山羊 shānyáng)、ヒツジ(绵羊 miányáng)、ガゼル(羚羊 língyáng)も含めて羊(yang)という曖昧な定義になっているのでそれぞれの国によって違いが出てくるようです。
ただし、古代中国にはヒツジやガゼルは一般的では無かったようなのでシンガポールも含め中国社会では山羊とする場合が多いようです。
CNNでも話に上がったようで、CNNでは2015年を”中国のヒツジとヤギの年”としたそうです。
裏付けとして清の時代の文化財の円明園十二生肖獣首銅像を見てみると、未にあたる”羊”は角が生えており、山羊でしたので十二支発祥の中国では山羊というのは正しいのだと思います。
今回調べてみて初めて国毎の十二支の違いを知りましたが、ベトナムの違いや、十二支が宗教の違うロシアやベルラーシでも使われているのは興味深かったです。
ちなみにですが、前述したとおりシンガポールでは中国の方々の中で中国暦が使われており、中国暦で言うお正月(中国語では春節、日本語では旧正月)はシンガポールではChinese New Yearと呼んだり同じく月を基準にした太陰暦を使っているイスラム暦と合わせてLunar New Yearと呼んだりしています。
今年の中国暦の年が変わる日は2月19日で、今年は中華歴で4713年に当たるそうです。
また、アイルランドでは”Year of the Ram”らしいです。(”Happy 4713″は中華歴)
※Ramは厳密には去勢されていない雄羊を指すので、ちょっと違う気もしますが・・・。