四川豆花飯荘(天府茶芸館)の中国茶ハイティー UOBプラザ60階からの景色を見下ろしながら

ハイティーと言えば植民地時代にイギリスから来た文化なので洋菓子を紅茶とともに楽しむスタイルが多いですが、中華文化が色濃いシンガポールらしい中国茶とともに点心などを楽しむ中国式ハイティーもあります。

UOBプラザの60階と言えば四川豆花飯荘(シー・チュアン・ドウ・ファ)というシンガポール最高峰の中華レストランがありますが、ここの一区画が天府茶芸館という中国茶を楽しめるようになっています。

 

ちなみにUOBプラザはシンガポールの建築法でこの地域は空港に近いので建物の最大の高さが280mと決まっており、シンガポールで最大の高さの280mの3つある建物の一つがUOBプラザです。
四川豆花飯荘はここの60階にあり、有名なマリーナベイサンズは57階建てなのでマリーナベイサンズよりも高い位置で食事を楽しめるという事になります。

四川豆花飯荘でのディナーの夜景もきれいですが、窓から見える見晴らしの良い青空を眺めながらのハイティーも気持ちが良いです。

天府茶芸館の中国茶ハイティーについて

天府茶芸館の中国茶ハイティーは毎月内容が変わり、特に12月はクリスマス仕様、1月は新年仕様で少し料理が豪華だったり、最初にスパークリングワインが1杯出たりと豪華な内容になっています。
(ただし、その分料金も若干割高になります。)

料金は基本がS$20、スペシャルの時はS$38だったりします。

コース内容

1月の新年仕様のSparkling Imperial High Teaの内容をご紹介させていただきます。
いつもよりも若干豪華な内容ですが、基本的な内容は一緒です。

コース内容は点心中心で、お茶を2種類楽しめ、小さめの麺と最後にデザートが出てくる感じで、開始時間は少し遅い14:30からなので、少し遅めに朝食を食べてランチ代わりくらいに行くのがちょうど良いと思います。

Torresella Procecco Extra Dry NV

1月のコースは”Sparkling” Imperial High Teaという事で、最初によく冷えたプロセッコをサーブしてもらいました。
直前にポンというワインを開ける音がしていたので、直前に開けてくれたみたいです。

前菜

最初にプレートで、左からSteamed Abalone & Scallop Dumpling、Steamed Abalone with Minced Prawn Roll、Steamed Abalone & Wild Mushroom Dumpling の3品が運ばれてきました。
どれも料理名にあるとおりアワビのベースにした料理で、派手さはないですが繊細な味付けでうまみをよく生かした料理でした。

1杯目のお茶:白牡丹(Bai Mudan)

最初のお茶は福建省の白茶の白牡丹という銘柄でした。

中国茶というと個性の強い烏龍茶やプーアール茶が有名ですが、発酵が少ない白茶は緑茶やハーブティーのような柔らかく、香りを楽しむような種類のお茶で、ほのかな甘みに優しいフルーティーな香りで、すっきりと気持ちをリフレッシュしてくれます。

また、お湯をつぎ足して時間をかけて飲んでいると、だんだんと茶葉が開いて甘みが出てくる感じで前菜のアワビを使った繊細な味付けの料理によく合います。

ちなみにですが、他のレストランなどでも中国茶を頼むとこの陶器のカップを使って出されることが多いですが、この茶器は蓋とカップの部分がが完全に閉まらない、少し隙間が空くようにできていて、茶葉が出てこないように蓋で押さえながら隙間からお茶を飲むようになっています。

また、お茶が減ってきたらお湯を追加してくれるので、写真のように蓋を開けておいておくとスタッフが気づいてお湯を注いでくれます。

Charsiu Pie & Crispy Enoki Roll

左から甘いチャーシューが入った中華風パイとエノキをくるんだ揚げ春巻きが続いて運ばれてきます。
チャーシューパイのチャーシューはお菓子のような強い甘みがあり、パイ生地と合っています。

また、エノキの揚げ春巻きは春巻きだけではなく少し衣が付いていてさくさくとした食感が強調されていて、具の方も中まで火が通りきらない揚げ加減で、エノキと他の野菜の歯ごたえが残っていて全体的に食感を楽しめるようになっています。

Si Chuan Dan Dan Noodle & Hot and Sour Minced Meat Dumpling

天府茶芸館のハイティーは毎月メニューが変わるみたいですが、最後の四川担々麺と酸味と辛みのある酸辣雲呑は毎回出てくる定番メニューみたいです。

四川豆花飯荘の本格的な四川料理と同じく、この四川担々麺と酸辣雲呑も本格的で、特に酸辣雲呑の方はかなり辛いので注意してください。四川担々麺も本場の汁なしの担々麺なので最初によくかき混ぜてから召し上がってください。

2杯目のお茶:雲南滇紅(Yunnan Dianhong)

味の強い四川担々麺と酸辣雲呑に合わせて中国茶の紅茶である雲南滇紅も運ばれてきます。
最初の白茶に比べると色も濃く、クセも強いですが香りも強くダージリンのような味わいのあるお茶で料理によく合います。

デザート

最後はデザートでDeep fried Pumpkin CakeとHomemade Bean Curd in Syrupが運ばれてきます。

Deep fried Pumpkin Cakeは揚げたてで、さくさくとしたごまが練り込まれている香りの良い生地と自然な甘さのカボチャと白あんのような中身でした。

また、豆花(Homemade Bean Curd in Syrup)もここのハイティーの名物だそうで、自家製の豆腐をより柔らかくしたような大豆の風味を生かした豆花に、かすかに感じるくらいの甘みのシロップで繊細な味わいになっています。今まで食べた豆花の中でも一番おいしいかもしれません。

中国茶を飲みながらゆっくりと点心、麺、デザートを楽しんでいたのであっという間に2〜3時間は経っています。料理もコースでゆっくりと運ばれてくるので、他のブッフェスタイルのハイティー、アフタヌーンティーよりも時間をかけてゆっくりする感じでした。

また、ここで使われている茶器や、飲んだお茶はスタッフの人に聞くと購入することができ、今回雲南滇紅のガラスのポットが気に入ったので購入してみましたが使っている中古のものでS$28とかなりリーズナブルでした。
壁に飾られている中国茶器なども購入できるので、気に入ったものがあれば相談してみると良いと思います。また、お土産代わりに飲んで味を確かめた中国茶を分けてもらうのも良いと思います。

アラブストリート近くのParkroyal Hotel内の天府茶芸館でも同様のハイティーが楽しめますが、やはり60階からの景色は絶景なので、是非晴れた日にUOBプラザの方に行ってみてください。

意外とお客さんは少なく、平日なら予約なしで飛び込みでも入れますが、眺めの良い窓側の席は2席しかないので旅行の時は事前に予約しておくか、当日の行く前にでも電話で確認しておくのが良いと思います。また、人数が多いときは個室も使えるみたいです。
予約は公式サイトからWeb経由でも、電話で英語でも可能です。また、こちらからその月のメニューの確認もできるみたいです。

四川豆花飯荘(天府茶芸館)への行き方

最後に四川豆花飯荘(天府茶芸館)はオフィスビルのUOB プラザビルの60階にあり、少し行き方が難しいので解説させていただきます。

最寄り駅はRaffles Placeで、川沿いの方に向かって歩くと高いビルが見えるので、それがUOBプラザになります。
MRTの側から歩いてくと以下の写真の建物が見えてきますが、レストランがあるUOBプラザ “1“の建物はこの建物の奥のビルになります。

以下の写真の入り口を入ります。

すぐ左手にエスカレーターがあるので、これをあがるとゲート付きのエレベータルームがありますが、右手にいる警備員の人に「Restaurantに行く」と伝えるとゲートを開けてもらえます。

エレベータのうち「To storey 41 to 62 change list at storey 38」と看板が出ている高層階行きのエレベータに乗り込んで38階に上がります。

38階で一度別のエレベータに乗り換えて60階で降りるとすぐレストランの入り口があります。

関係画像スライドショー

※マウスを写真に合わせると写真を切り替えられます。

天府茶芸館

料理 中華ハイティー
料金 一人当たりS$20〜S$40位
レーティング ★★★
場所 80 Raffles Place, #60-01 UOB Plaza 1, Singapore 048624(UOBプラザ1内60階)
電話番号 +65 6535 6006
営業時間 月、火~金曜:12:00~15:00, 18:00~23:00
土、日、祝日:11:30~23:30
※火曜日定休日
公式サイト

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。