中国茶の飲み方

概要

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まず中国茶とひとくくりに言っても日本と同様の緑茶から中国紅茶、工芸茶という淹れた時に花のように開くものもあり、様々な種類があります。

日本では中国茶としては烏龍茶が一番知られており、飲み方もペットボトルで冷えているものが多く、茶器を使って温かい烏龍茶を飲むというのは珍しいと思います。

シンガポールでは冷たい飲み物は体を冷やすので体に悪いと言うことで、基本的には中国茶は温かいまま出てきます。
また、バクテー屋などの一部のレストランでは茶器と茶葉を提供されセルフサービスで淹れる事も多いです。

ここでは食事の際に一緒に飲むことの多い、烏龍茶等の簡単な飲み方をご紹介したいと思います。
中国茶も奥が深いので、いろいろな作法や工夫がありますが、レストランで気軽飲むときの飲み方としてご理解頂ければと思います。

また、烏龍茶はお茶の総称で、メニューには鉄観音という種類の烏龍茶が一般的です。また、プーアール茶なども同じ飲み方が出来ますので、チャレンジしてみてください。

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飲み方

セルフサービスで中国茶を飲む場合は以下の写真の様に、茶器を置く台と、茶壺(チャフー)と呼ばれる小さいやかんのような物、茶杯(チャベイ)というおちょこのように小さなコップと茶葉をセットで渡されます。また、茶杯は人数分ではなく、6個セットで渡されることが多いです。(理由は後述します。)

※良い所だとこれに茶海(チャハイ)という茶壺で淹れたお茶を一回受けて、濃さを均等にしたり、抽出しすぎて濃すぎなくする為に使います。また、茶海は中国語でチャハイといい、茶杯は中国語ではチャベイと発音し、日本語読みの時とまるっきり反対になりますので、気をつけてください。

手前のコップが茶杯、2段目の左側のヤカン型のが茶壺、その左にあるのが茶海です。
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下記の画像の様に茶海は一回お茶を受けて茶杯に注ぐ為に使います。

brewed[1]

茶器を洗い、温める。

お湯の入ったヤカンが近くにおいてありますので、そこからお湯を取ります。
まず最初に茶器を温め、洗うという事で、茶壺にお湯を入れ(お湯だけで茶葉は入れない)グルグルーと水を回してコップに注ぎ、コップとヤカンを温めます。茶器を置く台がザルのようになっていて、お湯を台の中に捨てられます。
※コップのお湯はお茶を注ぐ直前まで残しておいて温めておく方がいいです。

お茶っ葉を入れて茶葉を洗う

暖まった茶壺に茶葉を全部入れます。ちょっと多いですが全部入れてしまいます。茶葉を入れたらお湯を一回満杯まで入れて蓋をし、直ぐに台に流し捨ててください。(洗茶と言います。)

お湯を注ぐ

洗茶後に、再度お湯をなみなみと入れてください、ポイントは茶壺内に空気を残さない事で、蓋をして少し溢れるくらいがちょうど良いです。
うまい人はお湯を高いところから注ぎ、泡が出て行くようにしますが、やる場合は気をつけてください。
次に蓋をしますが、泡を切りながら(泡を外に出しながら)蓋を閉めて下さい。
繰り返しますが、蓋の内側に空気が無い方がいいので、出来るだけなみなみとお湯を入れてください。

蒸らす

蓋を閉めたらお湯を茶壺の外側にもまわし掛けて茶葉を蒸らします。これは外側もお湯で温めることで、さらに茶壺の温度を上げる為に行います。
蒸らしは1分ほどなので、このままの状態で1分間待ちます。

注ぐ

1分待ったら抽出完了なので、お茶を茶杯に注ぎます。茶海が無い場合は注いだ最初の方が薄く、だんだん濃くなりますので、紅茶と同様にそれぞれの茶柱に少しずつ注ぎ、濃さが同じくらいになるようにします。
また、中国茶は一回一回出し切らないと渋みが出てくるので、全部の茶柱に茶壺内のお茶を出し切るようにします。
茶柱が6個セットで出てくる場合が多いというのはこの為で、茶壺の容量がちょうど茶柱が6個で出し切れるようになっているので、全部の茶柱に注ぎきればちょうど全部注ぎきるようになっています。
3人で行かれた場合でも6個の茶柱に注ぎきって、1人で2つづつ飲むなど工夫してください。

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もう一回

中国茶の特徴の一つですが、他のお茶は一回抽出したら茶葉を捨てますが、中国茶は何回もお湯を入れて味の変化を楽しみます。
抽出時間だけ15秒程度注ぐ度に延ばしていきますが、後は基本的には一緒です。

最初は渋みが強かったりしますが、だんだんと甘い味になってきたりと入れる度に味が変化しますので、是非お楽しみください。

まとめ

中国茶の入れ方のポイントのおさらいです。

  • 茶器は事前にお湯で温めておく
  • 茶葉は一回お湯で洗う(お湯を入れてすぐに出す。)
  • 抽出の時のお湯は、空気が入らないように溢れるくらい入れて、蓋を閉めた上からもかける。
  • 抽出は1分程度だが、2回目以降は15秒ずつ延ばす。

日本のゴクゴク飲める烏龍茶も良いですが、香り高い茶器で抽出した烏龍茶もなかなかおいしいです。個人的には2回目か3回目の甘みが出始めた位の烏龍茶が一番好きです。

特に中華料理との相性は良いので、是非挑戦してみて下さい。

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