民族ごとに西暦の正月、マレーの正月、インドの正月に中国の正月(旧正月)と正月が4回もあり、それぞれ祝日になっているシンガポールですが、国民の七割を中華系の人が占めるシンガポールではこの中月の正月が一番のイベントで、2日間国の祝日にしたりと国を挙げて盛大に祝います。
今年(2016年)は2月8日が大晦日で、チャイナタウンでカウントダウンイベントがあったので参加してきましたのでその模様をご紹介します。
チャイニーズニューイヤーカウントダウンイベント
中国の正月は春節や日本では旧正月とも言われ、中国の暦に基づいて毎年違う日になります。
チャイニーズニューイヤーカウントダウンイベントはその中国の正月の前日のよるに正月へのカウントダウンをチャイナタウン駅の周辺でみんなで祝います。
当日の21:30からイベントが始まり、チャイナタウン駅を出てすぐのNew Bridge Roadを通行止めにしてステージを設置して中国人歌手が歌を歌ったりします。
ただしこのステージはかなり混むのか(それとも何か専用のチケットなどが居るのか)フラッと行っただけではみることはできなさそうです。
パゴダストリートやテンプルストリート、スミスストリートには出店が出ていて、落花生やお菓子などいろいろな物を販売しています。
町は提灯などが飾られ、チャイナタウンが真っ赤に染まっていて人でごった返しています。
また、このパイナップル型の提灯は中国では見られないシンガポールとマレーシアのプラナカン独自の物で、これは中国語のパイナップルという発音が「黄金」と同音ということから縁起のよい物として飾られているそうです。
落花生の量り売りや
ゼリーのたたき売り
縁起物のラッキーバンブー
さぼん(ポメロ)もオレンジと同じように縁起物です
その他にも干物など食べ物も売っています
なかなか他の機会で売っているところを見ない爆竹もこの日は売っています。
沢山の品物が売られていて、どんな物が売られているか見ているだけでも楽しめます。
日本のお祭りというとお好み焼きなどの食べ物の出店もありますが、食べ物の出店は無かったので食事をするときは非常に混みますがチャイナタウン・フード・ストリートのお店は深夜まで開いています。
シンガポール仏牙寺龍華院
シンガポール仏牙寺龍華院もこの日は深夜まで開いていて、僧侶の方々がお祈りをしていたり、寺の中の鐘が鳴ったりとお正月の儀式を執り行っています。
2階の角に鐘が設置されていて、日本のように108回鳴らしたりはしないですが、時々鐘が鳴っています。
寺の中もいつもより多くの人が祈りを捧げていて、中には五体投地(床にうつぶせで寝て祈りを捧げる)をしている人も居るくらいです。
特にシンガポール仏牙寺龍華院の両脇には無数の提灯が掲げられていて、非常に綺麗なのでチャイニーズニューイヤー前後に訪れた際には是非見に行ってみてください。
シンガポール仏牙寺龍華院の後ろの広場にも特設ステージが設置され歌手が中国の歌を歌っています。
スリマリアマン寺院
チャイナタウンのヒンドゥー教の寺院のスリマリアマン寺院にもお祝いメッセージが掲示されています。多宗教国家のシンガポールでは宗教を超えて相互にリスペクトしていることがよくわかります。
カウントダウン
時間になるとNew Bridge Roadの特設会場のあたりでカウントダウンが始まります。
カウントが0になると、設置された爆竹がけたたましく鳴り
そのあと豪華な花火が打ち上げられます。ただし、向かって左側にいるとHDBが邪魔でうまく花火が見えないので花火を見るのは右手からが良いと思います。
新年になると人が帰り始めますが、出店の品を安売りし始めるので買いたい物があるときは買うとダウン後まで待つのも良いかもしれません。
帰りの電車
国を挙げての一大イベントだけあってこの日はMRTは拡張運転をしており、2時でも電車が動いていました。
関係画像
記事に載せきれなかった画像をアルバムにまとめてあります。※画像にカーソルを乗せると矢印が出てきます。